青白い光が最初に目に入った。

何も衣服をまとっていない千夏の上半身が現れる形でハッチは開ききった。

青く透明な液体の上に千夏は横たわっていた。

水中ライトが青い光を発していた。

液体自体が青いわけではなさそうだ。

ライトはタンク内側に埋まっていて、タンクの縦方向の側面に2列、ハッチのない足元の方まで続いていた。

丸い防水ガラスの半分程しか浸かっていないから、液体の量も既に本来の深さから減っているのかもしれない。

今は横たわっている千夏を浮かす程には液体は入っていなかった。

開いたハッチの裏側にも操作パネルがあった。

単純なものだったので、照明の操作もすぐにわかった。

ハッチとオンとオフの切り替えスイッチがある。

ハッチになっていたので、ハッチの開閉に合わせて点灯したらしい。

僕はスイッチをオフにした。