「私には今すぐ必要なの」
千夏は覚悟を決めているようだった。
「実用レベルまでの開発をしたいの」
私は、熱意に負けて協力することにした。
君が帰ってくるのが先か、
千夏が実用レベルのものを開発するのが先か
はたまた君は本当に帰ってくることができるのか?
とにかくやりたいようにやらせてあげようと思ったのだ。
君との想い出に浸り、
死んだように過ごすだけの娘の姿を見てはいられなかった。
だから、
本当は
無意識のうちに
千夏がそういう発想をするように
誘導していたのかもしれない。
千夏の熱意に負けたのではなく・・・


