--千夏は、

最初から宇宙開発にかかわる周辺技術へ関心を持っていたようだ。

冬雄や君と同じ大学に入り、
その道へ進んだ。

君が出航するまでは、
基礎を学んでいただけだったから君は千夏が何の研究をしていたか知らないかもしれない。

そして君は音信不通になった。

君の消えた空間について、
私は以前から仮説を持っていた。

その仮説がある程度正しければ、
無事に帰ってくることも可能性の上ではありうると
私は千夏に話してしまった。

君のことを心配している姿を見てはいられなかったのだ。