She and I・・・

ゆっくりと歩く。

「ごめんな」
と言っていた。

「何が?」
と千夏が明るい顔で言う。

「一年も離れ離れになることになって」

「うーん。さみしいって言ったら行くのやめる?」

え?
そうだよな。
一年なんて長いし、気軽に帰ってくることのできないところに行くんだ・・・

「ちょっと、考え込まないでよ。宇宙飛行士になるのは、イタルの夢だったじゃない」

「うん」

「ちゃんとがまんして待ってるから・・・」

そして耳に口を近づけ
「・・・浮気もしないし」と言う。

そんなこと考えてもいなかったから、ドキリとした。

「そんなまじめな顔しないでよ」
という千夏の方が一生懸命明るい顔を作っているように見えた。