She and I・・・

空がうっすらと明るくなり始めてから、

僕は大宮家の木戸に向かって歩きだした。


時折、新聞配達員とすれ違ったが、
街はまだ活動を始めていなかった。

木戸に着くと同時に、

庭の白い靄の中から

千夏が現れた。

千夏はいつでも僕が来たことを察知する。

「・・・おはよう」
と言う千夏の目の回りは、白い顔の中でほんのり赤みがかって見えた。

「おはよう。公園にバイク停めてるから歩こうか」

こくん
と頷いたが動かなかった。

顔を見ながら歩き出すと、
半歩遅れて
付いて来た。