She and I・・・

任務--

星からの観測で不思議な空間が見つかった。

しいて例えるなら、それは”穴”のようなものであると予測された。

遠距離から確かめることは出来なかった。

近くまで行って加速度状態にない観測球を”置く”という探査方法が検討された。

宇宙空間に”置く”という行為が難易度が高い。

サポートする装置もあったが、最後は人間の操作による微調整が要求された。

そこでオペレートの腕を評価された僕が、このミッションに加わることになったのだ。

ただ観測球を置いてくるだけのミッションに通常以上の危険はないはずだった。

だから、僕が探査任務に未熟であっても大宮先輩は推薦できたのだとも言える。

念には念をいれて、僕以外のクルーをベテランスタッフで固めてくれさえした。

そう、豪華な布陣は僕の為でもあったのだ。

それでも、

トラブルは起きた--