鈍い音が階段に響いた






「馬鹿野郎っ死にてえのかお前ッッ」






カミソリは転がって急いで左手首を隠す





見上げる相手は


新城 零




「なんで止めんのよ」






人前で涙を流すのは久しぶりだった