放課後 東階段でまた右手にカミソリを持って手首を切ろうとしている自分がいる 「私の生まれてくる世界なんかじゃなかった」 毎日毎日同じ言葉を繰り返す 痛みが快楽に変わるとき 世界が一瞬止まったかのように思える 泣く場所さえ与えなかった神様を恨んで 右手に力を込めて息をのむ 切り裂こうとした瞬間 「ぱんっっっ」