「二日酔い?」



普段、あんまり飲まない俺が 昨日は浴びる様に飲んだんだから、

そりゃー、二日酔いにもなる―…。




『あぁー、ほんまに頭痛いし気分悪い!!』


「大丈夫?お水もらって来るから待ってて。」



そう言って“バタバタ”と足音を立てて部屋を出て行った花やけど

その足音さえも、二日酔いの頭に響いて具合が悪くなる。








しばらくすると、またバタバタと足音が聞こえて来て、勢い良くドアが開いた




――バンッ!!




『頭痛いんやから、あんまデカい音だすなやー…』


「坂本くん!!」



花だと思っていたから、聞こえて来た声にビックリして振り返ると…

軽く息切れをした瑞希が立っていた




『おはよ!って、妊婦が走るなや!!』


「すまん!てか、起きるの待っててん!」



[すまん]って…、俺に謝られても困るけど。




『何かあったんか?てか、大和は?』


「今、大和はどうでもいいねん!!それより、聞いて聞いて!!」





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