〜花魁〜




━大晦日━



今日で、今年も終わる―。


これと言って特別な年だった訳でもないから未練はないけど、

やっぱり一年の終わりは、いつもと何処か違う…。



会社が休みに入っている俺は、BARのバイトの時間まで1人寂しくベッドでゴロゴロ…。



花がウチに来るのは夜中らしい。















――昨日の夜

久しぶりに海から電話が来た…。



「正月、帰ってこおへんの?」


『めんどくさい。今更オバハン達に会うのも微妙やし』



一人暮らしを始めてから、オトンとオカンとは、何故か疎遠になっていて…

今更、仲良し家族を演じるのも面倒くさい。

いっそ…俺の存在自体を忘れてくれたらいいのに。

とか、有り得ない事まで思ったりする




「そっか―…。でも、アタシの結婚式は絶対に来てよね!!来なかったら兄妹の縁切るから!!笑」




縁は切れるのに、血の繋がりは切れない。



当たり前な事なのに…それすら、もどかしく感じる俺の頭は

腐りきってるんだと思う。







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