『空がどうかしましたかー?』
「分かってるクセに。」
分かってんで?
嫌になるくらい分かってる。
『さぁ?分かりませんね〜。てか、真面目な話ってそれだけっすか?終わったんなら真面目に仕事しましょー。』
鼻歌なんか口ずさんで、必死に誤魔化した。
たいしてする事もないのに、真面目に仕事をしてるフリだけは天下一品。苦笑
『大丈夫』とか『誤魔化す』とか
なんて都合の良い言葉なんやろう。
――嘘を付く事に慣れて
いつしか、嘘を付くのが当たり前になって
誤魔化す事だけが上手くなって行き…
気が付いたら…嘘に囲まれてて
それに気づくのが嫌で、ため息をつき
更に誤魔化す。
――ゴーンゴーン
今日もピッタリ0時に、存在をアピールするかの様にデカい音で鳴る古時計。
客がいても、いなくても…ソレが鳴る度に近くに寄り、その瞬間しか見せない顔で大事そうに撫でる蓮さん―。
毎回思うけど…、その時の蓮さんが一番幸せそうに見える。
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