〜花魁〜




家に着き、これと言ってする事もなくマッタリしていると

あっという間にBARのバイトの時間になり、家を出る準備をしながら花に目をやる




『花?今日、帰らんやろ?』


「いても…いい?」



遠慮がちに聞いて来る言葉とは裏腹に、パァッと顔色を明るくして、買って来た物を丁寧に畳んでる花―。




『3時には帰って来るから待ってて!先に寝てていいから。』


「うん♪」


『それじゃ、行って来るわー。』



玄関まで花が見送りに来てくれて、背中に感じる人の気配に嬉しくなる




――バタン




ゆっくりとドアが閉まり、花の姿を消してゆく…





――…………





『おはよーございま〜す。』


「よっ、おはよーさん♪」




相変わらず暇な店は、バイトなんか雇う余裕があるのか

逆に心配になる―…。







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