〜花魁〜




急いで準備をして家を出たら、案の定…雨が降り出していて


冷たい風とジメジメとした空気がまとわりついて気持ち悪い…




『車取って来るから、ここで待ってて!』



マンションのエントランスに花を残し、すぐ側の駐車場まで全力疾走したものの…

普段から、運動不足のせいで…ちょっと走っただけで息切れがヤバい。




『はぁはぁ…しんどーっ、』




運転席に座ってから気付いたけど、



実は…運転するの半年ぶりくらい…。

この大雨の中、不安がないって言ったら嘘になるけど

今更、そんなこと言われへんし…。苦笑




『さてとー…、』



車のエンジンをかけて花の元へ向かう




――バタン!!




『お待たせ〜』


「寒い寒いー!!」



手をこすり合わせる姿は、ほんまに寒そう…




『すぐエアコン効くから、それまでコレ掛けとき!』



後部座席に置いてあるブランケットを手に取り、花に手渡す



「ありがと〜。気のきく車やな(笑)」


『あははー…』



そのブランケット…空のやで?



なんて…言えないし、言った所で分からないだろう。





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