〜花魁〜




街灯の光りが僅かに入り込むだけの

限りなく真っ暗に近い部屋の中で…

目の前に浮かび上がった光景に

ビックリしたものの、思わず笑みが漏れた。




俺の腹の上に顔を乗せ、俺の手を握って眠る花。




空いている、もう片方の手を伸ばして、テーブルの上に置いてある電気のリモコンを取り、豆電球を付けると

さっきより少し、明るくなった部屋にハッキリと花の顔が見えた。




スヤスヤと気持ち良さそうに寝息を立てて眠る花の髪に触った…



艶コシのある空の髪と違って

細くて柔らかい花の髪…




「んー…、ひか…る?」



触りすぎて起こしちゃったのか、それとも凄い体勢で首が痛かったのか分からないけど

いきなり目を覚ました花は、髪を触る俺の指に自分の指を絡めてくる


冬独特の冷気を放つ深夜に、絡まった指先の温かさが気持ちいい。




『ちゃんとベッドで寝なよ。』


「嫌や。ここでいい。」


『アーカーンー!!』






.