〜花魁〜




その後、花が口を開く事はなく…知らない内に眠りに落ちて行った。



――………



『う…うーん…』



ふと目が覚めた。


ずっと同じ体勢で寝てたからか体が痛い…


『はぁー、首…いてぇ…』






閉め切ったカーテンの隙間から漏れる光りが、部屋の中を明るく照らし、陽が昇っている事を伝えてくれる。




『あっ、花!?』




思い出したかの様に急いでベッドに目をやると、花の姿がない…。



その変わり、ピシッと綺麗に張ったシーツの上に

丁寧に畳まれた空のスウェットが置いてある。




玄関に行くと、案の定…花の靴はない…



開けっぱなしの鍵を閉め、再び部屋に戻ると

透明のガラス製のテーブルの上に何やら紙切れが置いてあった…



『ん…?』



ソレを手に取って見てみると


電話番号とメールアドレスが書いてあり

一番下に“気が向いたら連絡して”と付け加えられていた。



『いきなりおらんくなったら焦るっつーの…!!苦笑』







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