〜花魁〜




ロッカーの内側にある鏡が、俺の顔を映し…
自分の顔ですら、切なくなる。



“鏡、見たら…

会いたい時に

いつでも会えるね♪”



昔、空が言った言葉。



あの時…鼻で笑って、クダラナイって言う俺に、空はスネていた。



だけど、今なら…空の言っていた意味が、嫌ってくらいに良く分かる。



もっと素直になっておけば良かった。なんて今更、思った。




『あっ……』


良く考えたら…

空と花が似てるって事は、俺と花も似てるって事…?苦笑



無意識の内に、鏡と睨めっこなんかしていて

『いや…似てないよな?うん、似てない似てない!』


独り言が増える…。




「おい〜、鏡なんか見つめちゃって何しとんのや?花ちゃん待ってんで。」


『せや!!忘れてた…』


鏡に夢中になり過ぎて、蓮さんの気配にも気づかなかったし…花の事もスッカリ忘れてた…。



「ひでー野郎やな〜」


『蓮さんにだけは言われたくない!!』


「空ちゃんに…『それ以上言ったら、その…やかましい口、縫いますよ?』



ほんまに…黙ってたら男前やのに…勿体ない。



「かーわーいーいー♪」








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