〜花魁〜




開いたドアの向こう側に立ってる人を見て、



“ビックリ!!!!”



この言葉 以外に的確な言葉が見当たらない…




向こうも俺に気付いたのか…目をパチパチとさせながら、俺を見て来る




「こ…この間は、ほんまにゴメンナサイ!」


先に口を開いたのは、例の…空似の彼女……。



そう…神様の嫌がらせか、気紛れのクリスマスプレゼントかは分からないけど、


俺の目の前に、再び現れた…



焦る気持ちを抑え、精一杯クールを装う



『いらっしゃいませ!!何にしますか?』


カウンターに腰を下ろした、空似の彼女に問う



「任せまーす♪」



そう言った彼女は…良い意味で、この間会った時とは違う雰囲気を醸(かも)し出していた。



『お待たせしました』


――淡いブルーのカクテル。



空をイメージして作ったカクテル…


でも飲む人は空じゃない…

ただ、空に似てるってだけの知らない人。



「あ、美味しい―…」


口に含んだカクテルを…
“美味しい”と言う彼女に、
俺は…また、空の姿を重ねるんや…。




どこまでも しつこい男。

自分自身に呆れて、ものも言われへん…







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