〜花魁〜




蓮さんは、空の事を知っている。



まだ、空がこっちにいた頃…

BARに良く来ていたから。




「光光光〜〜!!!あの人めちゃくちゃ格好いい!!」



そう言って、俺の肩をバンバン叩く空にヤキモチなんか妬いていた

純粋だった頃を思い出した。笑



ここに来る度に「蓮さん」「蓮さん」と連呼する空に

蓮さんは「空ちゃん、イイ子」って、

語尾に見えないハートマークなんか付いてそうな、飛びっきりの笑顔を向けていた。



それで…その度、ヤキモチを妬いてスネる俺をからかう蓮さん。




蓮さんは、鋭い人やから

きっと俺の気持ちに気付いていたと思う。


何も言わなかったけど、時たま見せた柔らかい笑顔は

まるで「分かってるから」と言わんばかり…。









仕事中にも関わらず、ボーっと過去にトリップしていると

再び、蓮さんの声が聞こえ…現実へと引き戻される



「空ちゃん…きっと綺麗になってるやろな〜。俺の経験上、ああ言う子は年が行くにつれて美人になるタイプやな!!」


『蓮さんの見境ない経験を、空に当てはめないで下さい。笑』


「見境ないって!!俺にも選ぶ権利ある!!」


なんて真顔で言うから、思わず吹き出しそうになる気持ちを必死に抑えた。


『今ので、世間の女子を敵に回しましたね〜。モテる男って平気で暴言吐くから嫌味ですよね〜』








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