〜花魁〜




カウンターの向こう側から、俺に向かって声をかけてくる

あの人は、BARの店長の蓮(レン)さん。



『おはよーございます!今日も寒いっすね〜。』


「クリスマスやで!!もっと楽しそうな顔しろや〜」


そう言って、白い歯を覗かせて笑う蓮さんは

男の俺から見ても格好いいと思う。



――高い身長に、スラッと伸びた長い手足

それから、漆黒の髪に瞳



俺が女なら間違いなく、蓮さんに惚れる。



『俺にはクリスマスなんて無縁!!笑』


「独りもん同士、楽しく仕事しようや〜。笑」



それはそれで……嫌やな。苦笑



『あれ〜、蓮さん彼女いなかったっけ?この間、女がどうとか言ってた様な…』


「あぁ!?別れた。やから、慰めて〜」



いつも、こんな感じの蓮さん。


これだけの容姿やから、女の1人や2人いない方が不思議やけど

俺が知ってる中でも、何回女が変わったか分からない!


しかも、毎日長続きしないと言う…。





『キモイんですけど?笑』


「そんなん言うてると、空ちゃんにチクるから!!光にイジメられた〜って!!」







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