〜花魁〜



コンビニで大量に酒を買い、会計を済まして帰ろうとした時…



窓ガラスに反射して映った自分の姿を見て…両手に握っている袋を落としそうになった



“いつから、こんなに

 情けない姿になったんやろ?”



ボサボサの頭に、ヨレヨレの格好…

それから…空と同じ造りの顔は、疲れきっているのか

前の自分の顔すら思い出せなくなりそうな位、変わりきっていた。





《ありがとうございました〜》



店員の声を背に受けながら店を出て、来た道を戻って行く。



さっきの…自分の姿が頭から離れなくて、悔しかった――。







「…ひかる?」



マンションの前に立っている人が、俺に気付いて声をかけてきた。




『あ?』



良く見ると…貴史や。



『何してんねん?』


「最近、電話も繋がらんし…心配やから来てみた!!てか、お前…酒くせぇな。」


『心配とかいらんから帰れよ。二度と来んな』


「痩せたな?花ちゃんは?」



ほんまに心配してるのか知らないけど、

暗い表情を浮かべる貴史は、買い込まれた酒を見て苦笑いした。



「みんな心配してんで…?」


『ははっ、お前等がしてんのは、心配じゃなくて同情やろ?てか、放っといてくれって!!もうさ〜、構うなよ。そんじゃ〜』



それだけ言い、貴史の横を通り過ぎた時…





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