〜花魁〜




1人っきりになった部屋を見渡すと…

綺麗に片付けられた部屋と打って変わって

空き缶やら空き瓶が散乱し放題のテーブルの上。





ふと…酔いかけの、理性からかけ離れた頭で

空から電話が来た日の事を思い出していた――。




[話がある。]



確か、そう言っていた様な…。

何の話…だったんやろ…?



『分かんねえ―…。』



今更、気になった所で…そんな事、俺に分かるハズもなく

考える事すら嫌な俺は、目の前にある酒を一気に喉に流し込んだ。








『チッ…、酒ないやんけ…。』



空っぽになった冷蔵庫を見て、鍵と財布を手に家を出た。



今までは、何だかんだ言うても花が酒を買って来てくれていたから

ひたすら家に引きこもるだけの俺が、外に出るのは…二週間ぶり位。





たった二週間じゃ何も変わる訳ないけど、

暗い夜道を歩いていると、俺だけ取り残された気分になる―…。






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