〜花魁〜



その後も、無我夢中で飲み続けて…

気がつけば、夜も明け始めていた。



『…そろそろ、帰ります〜』


「おぅ!!いつでも待ってっから…また来いよ?」


『ありがとうございます。』




無理やり笑顔を作って、蓮さんに手なんか振って

全っ然、大丈夫!!みたいな態度を取っても…

余計に虚しくなるだけで、1人がこんなにも寂しいモンなんやって

改めて思い知らされた――。




『…やっぱり、空がいないと無理―…。』




もっともっと、好きだって…愛してるよって

伝えておけば良かった…。

もっともっと、抱き締めておけば良かったな。



空の声も、温もりも、ひとつも忘れてないのに

もう二度と逢えないって現実が重くのし掛かって

耐えられそうにないんだよ…。



『空…、』





太陽が昇り始め、明るみ帯た時間にも関わらず

人の流れがある繁華街は、やたらとカップルが目につく



羨ましいで?羨ましいに決まってる…。



今でも、何で空なのか分からないし、

何で…お前等じゃなくて、空なんだよ?って…

一人一人に聞いて歩きたい。



やけど…その答えは、一生見つかりそうにないよな――。




















俺は、空と姉弟で生まれて幸せだなんて思わねえし

空が姉ちゃんで…良かったなんて思いたくない。





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