〜花魁〜



『こんなんとか…言って、ゴメンな?早く来れなくて…ゴメンな…?』



空の手を取ると、まだ少しだけ温かい。

死んでるなんて嘘みたい――。


ただ眠ってるだけみたいやのに、ピクッとも動かない空は

やっぱり息をしていない。



『ん…?』


手の平に冷たい感触が当たり、目をやると…

くすんでいて、細かい傷が沢山ついた指輪がはめてある。



『これ…、つけてくれてたんや―…。』



左手首につけてある、お揃いのブレスレットも

左薬指にはめてある指輪も

耳についたピアスも…

前と変わらず、同じ場所にある。




『俺のブレスレットと…交換してもいいか…?』



当たり前やけど、返事なんてない―…。

やけど、きっと空の事やから

[仕方ないな〜。]って、頬を赤くしながら

交換してくれるだろう。




空の事なら、みんなみんな分かる。

だって…同じ血が流れてるんやもん――。


憎くて仕方なかった、この血が…

俺と空を繋いでくれていて

初めて自分に流れる血に感謝した。





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