「最初、ウチに来たの…。手紙を取りに…」
『て、がみ…?』
「うん。前に…姉ちゃんがいなくなる前に、兄ちゃんさ…姉ちゃんの誕生日に会ったやろ…?ほんまは、その時に渡したかったんやて…。やけど、渡せなかったから預かっててって頼まれてた―…。ソレ取りに…ウチに来たんだよ」
もう、みんなみんな夢だったらいい。
てか…早く、目覚めろや。俺!!
早く起きないと、空との約束に間に合わないぞ?
誰でもいいから、俺のこと起こせよ――。
早く。早くってば!!
「ちょっと早いけど…今から光のバイト先行ってくるね♪って…出て行った。アタシが止めたら良かったんや!!明日まで我慢しなよって言ったら良かったんや!!アタシのせいや……。」
ちょっと所の話じゃないやろ…空。
せっかちな所は…相変わらずやな―…。
『空の所…行く……。』
ゆっくりと立ち上がり、来た道を戻る。
正直な―…、まだ実感が沸かないんや。
…もしかしたら?
なんて、心のどっかで期待してるんだよ。
だって…空は約束を破る様な女じゃないねんもん――。
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