〜花魁〜



「めっちゃ痛かったんやからー!!大和ったら、あたふたして役に立たないし。ほんまに、ひっ叩いてやりたかったわ!!」



そう言いながら、大和と赤ちゃんの顔を交互に見る瑞希が、逞しくみえた――。




「抱っこする?」


『い、いいの?』


「いいで♪落とさんといてなっ!!」




――…

―――……




ふわっ―…。




腕の中にスッポリと収まる、小さな小さな体。

やけど、ちゃんと息をしてて 全身で[生きてる]って事を伝えて来る―…。



腕には感じないけど、

命の重さを感じた――。





生きるって、必死になる事なんや…

泣こうが喚こうが、頑張る事が

[生きる]って事なんや―…。



そんな当たり前な事を、小さな体で教えてくれた命を

尊いって思った。




『イイ男になるんやで〜!!俺みたいに。笑』


「父親の俺を差し置いて、お前かよ!!」


「光…、恥ずかしっ!!」




.