〜花魁〜




突然呼ばれた自分の名前にビックリして振り返ると…



知らない間に歪んだ視線の先に

[貴史]が立っていた――。



近づいて来る貴史にバレない様に
誤魔化すフリをして涙を拭く。




「お前が出てくの見えてさっ!!やっぱ来てたんやな。まぁ絶対に来ると思ってたけど!!」



コッソリ出て来たハズやのに
見事にバレてる…
しかも、貴史に――。




『はぁ―…。お前かよ。ビックリさせんなボケ!』


「誰にも言わないから安心しろっ!」



そう言って、白い歯を見せて笑う貴史…



何も言ってないのに、空気を読み取ってくれた事に

貴史の成長を感じた。




『お前が一番信用できないんだよ!!』


「ひーどーいー!!」



うん。やっぱ成長してないな。彼



『アホみたいにでっかい声だすなやっ!!バレるっつーの!!ハゲ。』


「すまんすまん。てか、会って行かんの?空に。」




ほんまに頼むからさ―…

空気読んでくれよっ!!





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