空に似ていると思っていた花。
確かに、俺の前から消えた時の空には似ている…
だけど、今の空には一切似ていない――。
『頼むからさ―…。』
頼むから、これ以上 綺麗にならないでよ。空…
ほんまに[恋は盲目]だと思う。
好きな人は、いつまで経っても綺麗に見えるし
辛かった事も、思い出したくない事も、
姿を見ただけで、一瞬にして記憶から消え去る…。
神様―…もし、おるんやったら
最後のお願い。
聞いてくれたら、明日から頑張れそうやから
一生のお願い。
“声が聞きたい”
[あ]だけでも構わない。
空の声が聞きたい!!
「うーみー!!」
そう言って左手を上げて手を振る空の腕には
俺の右腕にはめてあるブレスレットと同じブレスレットがはめてあった――。
『よしっ!!帰ろ―…。』
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