〜花魁〜




何処にいても、何をしてても

無意識のうちに探していて

気付かないうちに視界に入り込む姿――。






黒いワンピースから伸びた細長い四肢

髪の毛の間から覗く長い首

相変わらず色白の肌



――そして、



腰まで伸びた長い髪の毛……




『そっ、』



思わず声を出しそうになって、慌てて口を塞ぐ。




手を伸ばせば届きそうな距離にいて

名前を呼べば振り返る距離にいて…



こんなにも近くにいるのに、

ソレをグッと堪(こら)える。




『空―…。』



俺の目は、ガッチリと空を捕らえて離れない。



あの頃よりも、少しだけ大人っぽくなった顔…

だけど、笑った顔は5年前と何ら変わりない。




しっかりと空の姿を、目に焼き付けたいのに
熱くなる目頭が…歪んで行く視界が…
それを阻止しようとする――。




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