『何でもない!』
「何それー!?」
『あはは。すまんすまん!!てか、俺…行くよ…』
そう言った俺に
「行っておいで。アタシ、ここで待ってるから!!」
って、背中を力一杯 叩いて来た。
『いってぇー!!加減しろやっ!!』
「あはははは〜!ウジウジしてた光が悪いねんで!!」
―――…………
『やべぇー、緊張する』
鏡の前には、いかにも結婚式の参列者!と言わんばかりに正装された俺が映っている。
やっぱり、妹の結婚式ってなると
嬉しい半面、寂しさもある――。
決してシスコンではないけど。
「似合う似合う!!カッコいいで♪」
鏡越しに顔を出す花は、嬉しそうに言う。
『いやー、俺がカッコ良くても意味ねぇし!!』
「あははー、間違いない!!」
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