「いいだろう

気が変わった


お前にはこれをくれてやる」



いつの間にか目の前にいたアリス。
手に持っているのは小さな箱だった。


いくつもの宝石で装飾され鈍い輝きを放っている。


「鍵はお前の願いがより強まったときあらわれる」


アリスは得意げに語りながら室内を歩き回る。


そして会長用の椅子に座り俺を指差した。


俺は失礼だなと思ったが口が開かないのでどうにもならない。



「今から月夜が私の契約者だ」