いや、それはない。 俺は頭の中に浮かび上がってきた考えを瞬くまに打ち消す。 有り得ない。そう、有り得ないんだ。 取りあえず冷静になろう。 この転入生は理事長の知り合いとか、急に決まったことだったり、書類ミスで俺の手に渡らなかっただけなんだ。 「有り得ないことなんてないんだぞ?」 突如、聞こえてきたのはアリスの声。 有り得ない……