「悩みなんてありません」





私は先生の声をかき消して、もの凄い冷たい声で言った。





こんな声、自分でも怖いくらいだと思った。





もう、感情を抑えることなんて出来ない…!





「私はもう、誰も信じませんから!もう、私のことはほっといて下さいっ!!」





そう言い放ってどこだか分からないまま道を闇雲に走って行った。