まさに、偶然を引き起こした奇跡。



あんなに会いたかった人が、すぐ目の前にいたなんて…すごい。






「そうか…良かったじゃないか。会いたかった人、ここにいるんだし、言っていいぞ?」





先生の顔を見ると、何故か楽しそうな‥


少し、ふざけたような顔をしていた。





「言うって何をですか?」





私は先生が何を言いたいのか、分からずに聞き返した。






「お礼だよ、お礼。さっき自分で言ってただろう?それとも何か?お礼は言わないで、俺がそのお礼をもらおうか??」





「どういうことですか?」






「ん~?じゃあ、目を瞑れ。絶対、開けるんじゃないぞ!」