その頷いた瞬間、今まで真剣な顔つきだった先生が優しく微笑み返し、私の頭を撫でてくれた。






「よし、いつまでもここにいたら夜桜見れなくなっちまうから…行くか」






そう言ってその場から勢いよく立ち上がると、私の腕をとって廊下に足を向けた。






「えっ…」




先生はいつも通り、私の言葉を待たずに廊下をどんどん突き進んでいく。






やっぱり、先生って強引なところあるよね…



でも、私を信じて支えてくれる。






私はそのことだけで、今は充分心強く感じた。