そう目を瞑ってあきらめかけた時、三年生達が悲鳴をあげた。 『たっ…高宮先生っ!!』 えっ?何、高宮先生!? 突然、先生の名前を聞いて私は目開けた。 それは、私に向かって木の板を振りかざそうとしている女子に高宮先生が手を掴んで止めに入っているところだった。 「おい、何やってんだ!!一人の後輩を大勢で寄ってたかっていじめて、そんなに楽しいか!?」 先生は女子達に今までに聞いたことのない、大きな声で怒鳴った。