切恋華 - SETSURENKA -



授業が終わって、教室へ帰る途中、
この間別れたばかりの元恋人に出会した。


隣には疾風がいたから通り過ぎようと、
顔を背けて歩いていたら、そいつは俺の前に立った。


「何?…どいてくれない?」
「ちょっと話しあるんだ、来て」


そう言ってそいつは俺の腕を掴んで屋上へ向かって歩き出した。