─ 化学室 ─



化学室の中には、まだ数人の生徒しかいなかった。




俺は疾風から渡されたノートを、ぺらぺら捲っていた。







疾風は、俺が出なかった授業のノートを、落書き混じりで写してくれる。



俺としては、結構助かってるんだよね。



そうそう、疾風ってのは、俺の、小学校からの親友で、喧嘩と仲直りを繰り返してきた仲。




ちなみに、疾風は一応、ノンケ。









化学の担当教師が部屋に入ってきて、授業が始まった。





元々、授業を受ける気がなかったから、さっき永久に入れてもらったアドレスにメールを送った。