春木くんはリビングのテーブルで何かとにらみあいっこをしている。 あたしはそれをちらりと見て、手元の携帯を見て、ほんとうなのかも、と思った。 それを確信にするため、あたしは苦しんでいる春木くんに問い掛ける。 「春木くん、もしかしてあしたってテスト?」 「は?」 問題解けなくていらいらしているんだと思う。 だからって、当たるのはやめてほしい。 「教科書の問題について教えてって言われたから」