「てか、あたし、あんたじゃないんだけど」 「…今さら?」 「今、気づいた。あたしの名前は…わー!」 「…は?」 気づいたあたしは、すぐさま走り出した。 猫が、猫ちゃんが。 道路の真ん中で怪我をして動けないらしい猫ちゃんを見つけた。 その向こうには、車のライト。 このままじゃひかれちゃう…! 「陸!」 猫ちゃんのもとに向かう途中、春木くんに後ろ首をつかまれて、あたしは動けなくなった。