ここは野田さんちで、この部屋はあたしが借りる部屋。


荷物の整理したら? ってことで時間をもらったんだった。



「な、なに」



ドアを少しだけ開けて、顔を覗かせた。


冷静な春木くんがずぅんと立っている。



「飯、買わないとないんだよね。作ってほしいし。案内ついでにいっしょに買い物行くぞ」



行くぞってなんだ。ぞ、って。

春木くんがわからなすぎるぞ。