どどどどうしよう。


どうしてあたし、あんなこと

『あたし、あんたをオトしてみせる!』

なんて言っちゃったんだろう。



ばーか、あたしのばか…。



でもあの時、確かにあたしはむかついて。


乙女と二人、いっしょに暮らすことになっても顔色を変えずに、しょーがないから、みたいな。

世界に興味を示さない冷たい瞳も、気になって。


どうしてなのかなって気になって。




「おい、あんた」


「ぎゃ」



叩かれたドアに声に驚いて飛び上がった。