遥香は帰ってしまった。 何も言えないまま、立ち尽くしていた。 「帰るか・・・」 杉野が先に口を開いた。 「うん・・・」 下駄箱で靴を履き替え、二人で外に出た。 グラウンドの方をチラッと見てみる・・・ 田上がいた。