1時限目も終わり、5分休み――――
「中島。これあげる」
田上だった。
少し大きなビニール袋を手に下げて、
こっちに渡してきた。
「何これ?」
びっくりした。
「あげるから。ちゃんと食べてね!」
そう言われて袋をあけて中身を見ると、
中にはおにぎりが3つ入っていた。
「なんで!?こんなのもらえないよー。
てかわざわざ買ってきてくれたの?」
「そう!ちゃんとご飯食べなよー。
これぐらいなら食べれるやろ?」
「う、うん。ありがとう!
ちょうどお腹空いてたし♪
いくらだった?これでいいかな?」
と500円を差し出した。
「いらんし!!俺が勝手に買ってきた
だけだから。
じゃあ今度なんかおごってよ♪」
「分かった!」
