俺様VAMP!



そうして、驚愕しながら私を凝視している。
やっぱり、黒と紫の瞳で。

…私も、今……。
再びそうなっているんだろうか。


ああ。
………だめだ。
思考が遠のく。
意識を保っていられない。

「くそ、……そうゆうことか……。キツ……」

蓮が小さく吐き出すように、言い放つ。


その声すら……遠い。


そうして。
私のありふれた日常も遠ざかっていった。