俺様VAMP!


なんだか清清しい気持ちで、弾むように歩いていると。

茂みの奥から。

「………ん、あ…っ…」

と、かすかな声が……した。


苦しそうな…声?
女の人の。


茂みがカサカサと動いている…?

だ、誰か…倒れてる…のかな?

そう思って、そっと、覗き込むと。


…男の人の背中と。
……女の人の、足が……目に飛び込んできた。

絡み、合っている…。


「……ひぇ…っ!!!」

何をしているのか、瞬時に悟った。
とっさに漏れた悲鳴を両手で押さえ込んで、慌てて踵を返して、走り出す。

……ここは、由緒正しい学校のはず!!
それなのに……!!
しかも、外で………!!

あんな、生徒もいるんだ……!!


なぜだか、私が真っ赤になって。

必死で目的の道を走った。