そんなことばかりを考えているうちに、ありふれた入学式は終わった。
せっかくの晴れの日。
真新しい制服。
なにもかものはじまり。
空だって青々と澄み渡っているのに。
……気分は曇天。
必死で勉強して、目標だった、希望だったこの学校に来たのに。
気の合う友達も欲しかったのに。
同じく新品の制服を着たクラスメートたちが、一際キラキラして見える。
私を置いていくみたいに。
昨年完成したばかりだという新校舎すら、真っ白。
白い壁に淡い緑のラインが走っる綺麗な廊下。
落書きや使い古した備品だってない教室。
まだ、新品の匂いがする。
でも、生徒たちは戸惑わずに溶け合い初めている。
私は…教室の喧騒から、早くも取り残されていた。
どうして皆、初対面同士でそんなに上手に話せるんだろう。

