さっきのは、ちょっと失礼だったかな。 メイさんにも、…蓮にも。 ……でも。 昨日の夜。 私がどんな思いで、ベッドに俯せたか、蓮には絶対分からない。 抱きすくめられた余韻。 その力の差が。 どんなに怖かったか。 口唇に残る…感触に。 どんなに戸惑ったか。 何度、自分の目に異常がないか鏡で確認しようと思ったか(怖くて出来なかったけれど)。 ……蓮には分からない。 …文句や問い質したいことはあるくせに、いまや立ち向かうだけの気持ちをまるで持てない自分。 …臆病さを。 思い知らされた。