俺様VAMP!



…メイさんは、多分。
私のぎこちない作り笑いに気が付いて、今度こそ完全に明るさを引っ込めた。

…そうすると。
柔和さが完全に消えると。
メイさんにはやっぱり男の人の鋭さが、ある。

「…あのほうが、詩乃ちゃん、気が楽かなと思ったの。…女の子一人じゃね。でも、余計なことしちゃったみたい。バレたときのこと、全然考えてなかったわ。…怒ってる? ごめんね?」

「……いえ、大丈夫ですよ。私も初日だったので、本当に緊張してテンパっていて…」

メイさんが、柔和さを取り戻す。
ニッコリ、綺麗に口角を上げて笑う。

「そ? ね、朝ごはんどうする? 今、遊佐が作ってんの。一緒に食べない?」

「あ、ごめんなさい。私、もう先に行きますね。最初なので、いろいろ把握しておきたくて」

半開きのドアの前で、立ち話をする私たち。