「あのな、蓮。……お前がいつも連れてる女とは、全然タイプが違うじゃないか」
「だから?たまには、ああゆうのも面白い」
「………駄目だ」
「…斎? 何だ、お前、気に入ったのか?」
「違うよ。…でも大事な子だ」
大事な子?
……少し濁すような口調で、斎がこちらを睨む。
強気な姿勢で。
他人と争うまでもなく、誰よりも秀でてきた男。
だからこそ、誰にでも平等に穏やかに接することができる。
だからこそ、波風や争いごとを嫌う。
一見穏やかそうだが、実はかなり激情家でプライドも高い。
だが、それを上手に隠す処世術も身につけている…斎。
俺の行動に関して、これまでここまで強く諌めてきたりはしなかった。
女に関しては、比較的ストイックだと思っていた。
女の影を全く感じないことはなかったが…。

