ポツリ、と。
零れるように呟く。
ああ、やっぱり…。
この人…。
右目が紫………。
「…エンゲージ…した?」
え………?
「……な、に?」
エンゲージ……?
「いや…まさか。…何でだ…?今までこんなこと…」
「……何……?」
私の顔…?
何か変……?
緩慢に頭をずらして、自分の姿を確認しようとする。
鏡…。
確か、ベッド脇に…姿見が……。
記憶通り、鏡を見つける。
その鏡の中には、ソファの上で絡み合う、…ふたつの虚影が映っていた。
なまめかしい姿。
そして。
ふたつの…紫の光が…。
今度は、私が息を呑む番だった。
「…え……?!」
私の…目!
…左目も…
蓮の右目と同じ…!
紫に……!?

